【実録】「お前が辞めたら損害賠償だ」深夜2時の厨房で震えていた店長が、1本の電話で救われた話

実例・体験談

「マスター、もう限界かもしれません……」

深夜、最後のお客さんが帰ったあとのカウンター。一杯のウーロン茶を前に、彼は消え入りそうな声でそう漏らしました。

彼は都内の居酒屋チェーンで店長を務める28歳。入社6年目、現場の叩き上げです。 日焼けした精悍な顔つきのはずが、その夜の彼は、街灯に照らされた影のように薄く、今にも消えてしまいそうでした。

「責任感」という名の鎖

彼の悩みは、飲食業界では「あるある」と言い捨てられてしまうほど蔓延している、けれど本人にとっては地獄のような現実でした。

  • 万年人手不足で、アルバイトが飛ぶたびに自分の休みが消える。
  • ここ数ヶ月、まともに休んだのは月に1、2日。
  • エリアマネージャーに退職を切り出せば、「後任がいない」「今辞めたら店が潰れる」「損害賠償を請求する」と詰め寄られる。

「自分が抜ければ、残ったスタッフに迷惑がかかる。でも、もう体が動かないんです」

責任感が強い人ほど、会社からの「脅し」を真に受けてしまいます。彼は、自分が逃げ出すことは「悪」だと思い込まされていました。

深夜2時、仕込み中の涙

彼が本当の決断をしたのは、私に相談に来る数日前のことだったそうです。

深夜2時。誰もいない静まり返った厨房で、翌日の仕込みをしていた時。 ふと、「自分はこのまま、この狭い厨房で一生を終えるのか?」という問いが頭をよぎり、気づけばまな板の前でボロボロと涙が止まらなくなったといいます。

その涙は、悲しみというより「恐怖」に近かったのでしょう。 自分の人生が、自分のものではなくなっていく恐怖です。

経営者として、私が彼に伝えたこと

私はグラスを磨く手を止め、彼にこう伝えました。

「いいかい。会社が『損害賠償』なんて言葉を出すのは、君を手放したくないからじゃない。君を恐怖で支配して、安く使い倒したいだけなんだ。経営者の端くれとして言わせてもらえば、後任を探すのも、店を回すのも、それは会社の責任。労働者の責任じゃないんだよ」

そして、私はそっと一枚のメモを渡しました。

「自分一人で戦おうとしなくていい。今は、プロが間に入って、君の代わりに『正当な権利』を主張してくれるサービスがある。君が明日から一度も店に行かず、あのマネージャーの顔も見ずに辞めることは、法律で認められた権利なんだ」

私が彼に教えたのは、「退職代行」という選択肢でした。

なぜ「損害賠償」という脅しは100%無視していいのか?

経営者がよく口にする「損害賠償」ですが、実態はほとんどがブラフ(脅し)です。
労働基準法では「賠償予定の禁止」が定められており、たとえ「辞めたことで損失が出た」としても、それを労働者に請求することは裁判をしても認められるハードルが極めて高いからです。 相手は「無知」を叩いているだけ。 私にも経験はありますが、経営者というのは時に非情で、冷徹な判断や言葉を放ちます。ですがそれも、プロを介入させれば、この呪文は一瞬で解けます。

※とはいえ、代行業者ならなんでもいいわけではありません

彼はなぜ、数ある代行から「SARABA」を選んだのか。
それは、彼らが単なる伝書鳩ではなく「労働組合(ユニオン)」だからです。
民間の業者は「会社と交渉」をすると非弁活動(違法)になる恐れがありますが、SARABAは労働者の代表として堂々と「有給消化」「退職金」の交渉を突きつけられます。会社が最も恐れるのは、この「プロの交渉」です。

法律は、戦う人の味方になる

数日後、彼から短いメッセージが届きました。

「マスター、ありがとうございました。代行サービスにお願いしたら、あれほどしつこかったマネージャーからの連絡がピタリと止まりました。即日、退職が受理されました。あんなに怯えていたのが嘘みたいです」

彼は今、実家に戻り、まずは泥のように眠って心身を休めているそうです。

「損害賠償」なんて、実際にはそう簡単に請求できるものではありません。それは、知識のない人間を縛り付けるための「呪文」に過ぎないのです。

もし、あなたがかつての彼のように、責任感の呪縛に苦しんでいるのなら。 一人で震えながらスマホを握りしめているのなら。

「逃げる」のではなく「戦略的に撤退」する。そのための盾を、どうか使ってください。

人生は、一度きり。 誰かの決めたレールのために、あなたの心まで壊す必要はないのですから。


(編集後記:マスター岩田の独り言)

飲食の現場は、情熱がある人ほど搾取されやすい。 彼が使ったのは「退職代行SARABA」のような、労働組合が運営しているサービスでした。会社側もプロが出てくると、途端に強気な態度を引っ込めるものです。

もし、今すぐその場から離れたいけれど、足がすくんで動けないという方がいたら。 まずは「自分が悪い」という思い込みを捨てることから始めてみませんか。

あなたが心を病む必要はありません。

このまま自力で戦って、再びマネージャーに罵倒される2時間を過ごしますか?
それとも、ランチ代数回分の「24,000円」を払って、明日の朝、布団の中で「自由」を確信しますか?

あなたの人生の価値は、24,000円より安いはずがありません。

→ 24時間いつでも、地獄のシャッターを降ろす(退職代行SARABAのHPへ)

退職代行について知る(本ブログの解説記事に移動します)